tennis français
フランスのテニス

フランスの個人スポーツNo.1
スポーツ競技者数 TOP3
1位 サッカー(213万人)
2位 テニス (110万人)
3位 乗馬 (70万人)
*2016年5月調査La bible du sport公表

FFT
(FEDERATION FRANCAISE DE TENNIS)
フランステニス協会
2017 chiffres clés
2017年度主要統計データ
公式試合数 1 964 645 戦
公式大会数 19 198 開催 (賞金付250)
認可クラブ数 7 722 施設
テニスコート数 31 577 面
FFT協会員 1 018 721 人 (ジュニア会員18才以下 524 568人)
公式大会出場者 365 831 人 (381 132人-2015年)
国内ランキング保持者 446 966 人 (447 775人-2015年)
Pyramide classement
ランキングピラミッド
FFTは競技者を4つのシリーズに分けて、大会で得たポイントからランキングまたはレベルを与えます。女子より男子の競技者が多いため、規定の人数に少しの差があります。上位から第1シリーズ=TOP30(男子) / TOP20(女子)、次に第2シリーズ上位にランキング100位(男子) / 60位(女子)までが各自の順位ですが、そこから下位は複数がひしめくレベル分けになっています。第1と第2シリーズはプロやエリートジュニア、テニス指導者などのレベルです。第3シリーズは一般上級競技者レベル30~15/1で、大会デビューからこのレベルに達するには通常2~3年を要します。ただし、もともとの技術が高ければすぐに第3シリーズに上がることも可能です。実際、海外からの移住者で、2大会に出場しただけでレベル30にまで駆け上がった例があります。勝者は連日試合をしなければならないため、実力以上に体力維持が連戦を続ける鍵となります。第4シリーズは最下位のレベル40~30/1までの一般中級競技者レベルで、趣味で大会を楽しむ方やベテラン競技者が多数います。
*NC(non-classé)ランキング無し
第2シリーズ
第3シリーズ
第4シリーズ
小計
男女合計
2016年ランキング別競技者数
男子競技者 女子競技者
第1シリーズ


TERRE BATTUE
レッドクレイ
フランスの伝統「Terre battueテル・バテュ」 レッドクレイ(アンツーカー)サーフェイス
フランスのグランドスラム大会である全仏オープンテニスの素晴らしさは、赤土のテニスコートと澄みきった青空のコントラストの美しさにも象徴されると思います。天候やメンテナンスの仕方でコートの状態は大きく変化するので、ショットもフットワークもそれらの変化に適応させることが重要なサーフェイスです。他のサーフェイスと比べるとクッション性が高いため足腰にやさしい反面、バウンド後にボールが上方向へ跳ねる傾向があるのでとにかくラリーが続きます。プレースタイルとしては、多彩な配球バリエーション、ディフェンス力、持久力、攻撃的ドロップショット、ネット際の処理のうまさ、そして、スライディングを基本とする独特なフットワークは特に重要なスキルになります。ただし、天候に大きく左右され、コンディション次第ではボールの扱いがかなり難しい場合もあります。
代表的なプレイヤーは全仏を9度制覇し「Le Roi de la terre battue赤土の王者」とも呼ばれたRafael NADALラファエル・ナダルです。パワーやスピードよりも持久力と戦略的頭脳プレーを駆使してコートの隅々にまで変化球を操り、赤土の上を滑るようにプレイできる強者だけが、赤土エキスパートの称号である「Terrienテリアン」と呼ばれます。日本の新鋭ダニエル・太郎選手はスペインで指導を受けたこともあり、かなりのテリアンです。
過去の全仏優勝者の中には、錦織圭選手の現コーチのマイケル・チャンやジャスティン・エナン、フランチェスカ・スキアヴォーネ、準優勝にはサラ・エラニなどがいますが、彼らのように小柄な選手が圧倒的な強さを見せたことがあるという事実は注目すべき点だと思います。戦い方次第では、体格差によるハンデを最小限に抑えることが可能なサーフェイスではないかと考えられるからです。
近い将来、日本人によって全仏制覇が成されるチャンスは大いにあると言えるでしょう
TOURNOIS
大会
フランスのほぼ全てのテニスクラブはFFTの認可を受けており、所属メンバーにはフランステニス協会(FFT)会員登録が義務付けられています。年間19000以上開催されるテニス大会は全てFFT公認の公式大会としてポイント対象であり、FFT地方リーグやテニスクラブが主催をして、一人の審判員によって運営されます。オープン大会ではレベルや参加人数に制限がない場合が多く、賞金や賞品付の大会もたくさんあります。
同等レベルの選手同士を対戦させることを重視した変則シード法式で、最下位レベルから試合を開始し、レベル上位者が順次加わりながらトーナメントドローが徐々に作られていきます。一般的な大会では、第4シリーズ最下位からから決勝までを少なくとも10試合以上戦うことになります。大会期間は2週間程度が多く、リゾート地の大会などは1週間程度、または3週間以上の長期の場合もあります。
大会種目はほぼ全て男女シングルスで、ダブルスは主にクラブ対抗の団体戦で戦われます。
CNGT(Circuits nationaux des Grands Tournois)
「グラン・トーナメント・ナショナル・サーキット」
トップ選手も参加するフランス国内最高グレードサーキットのCNGT「グラン・トーナメント・ナショナル・サーキット」で、賞金総額(2300~24000€)付大会☆、☆☆、☆☆☆の3段階グレードがあります。ドロー枠は無く、ランキングなしの初心者からプロ選手までが出場します。
テニスクラブが主催して多くの企業や自治体が協賛し、テニスクリニックなどのイベントも行われ、地域住民も参加できるテニスのプロモーションイベントとして全国で開催されています。FFT選手登録をしていれば、外国人選手でも参加可能です。
2017/2018年度大会数
冬季(9月~3月):28 (男子サーキット:23 女子サーキット:20)
夏季(4月~8月):50 (男子サーキット:33 女子サーキット:34)
CATEGORIES
競技カテゴリー
生年月日による実年齢を基準とします
TOURNOIS JUNIORS
ジュニア大会
8~10才
11~12才
13~14才
15~16才
17~18才
*主催者の許可があれば実年令以上のカテゴリーも出場可能
TOURNOIS SENIORS
一般成人大会
TMC (Tournoi multi chance)
マルチチャンス大会
近年導入された週末大会で、勝敗にかかわらず多くの対戦経験ができる初心者向けイベント。人数制限でエントリー困難な状況
TOURNOIS VETERANS
ベテラン大会
35 / 45 / 55 / 65 / 70 / 75才以上
*実年令以下のカテゴリーも出場可能
大会ごとにカテゴリーは異なります